南海貿易に従事する商人は、はじめ東南アジア各地やインドから中国に来航する商人であったが、
7世紀頃から
ペルシャ人など西アジア商人の中国来航が盛んとなった。そして
9世紀頃からは中国人商人が直接東南アジア、南アジアの各地に進出し、
13世紀には西アジアへも進出した。しかし
1368年に
明王朝がその建国とともに民間商人の海外渡航を禁止したことによって、南海貿易は
マラッカ以西では南アジア、西アジア方面から来航する商人、マラッカ以東では東南アジア各地の商人、もしくはそれらの各地に住み着いた
華僑商人がこれに従事した。
1550年代以降は
ポルトガル商人が加わったことにより
アメリカ大陸産の銀が流入し、南海貿易は中国が必要とするアメリカ大陸産の銀、および
日本産の金、銀を入手するための大規模な国際貿易活動の一部となった。明・清の時代の中国の経済的繁栄を支えた要因の1つに、このような大規模な海上貿易が挙げられる。